世界を魅了した2013年の名曲19選

音楽史

“2010年代”という1つの時代が歴史となった今、当時世界で流行った音楽(メインストリーム)を振り返ってみたいと思います。

今回は2013年に世界で流行した音楽を紹介していきます。

下記前回の2012年に世界で流行した音楽をまとめた記事も是非読んでいただけたら嬉しいです!

Scream & Shout(ft.Britney Spears) – will.i.am

ロサンゼルスのソングライター、音楽プロデューサーのwill.i.am(ウィル・アイ・アム)とアメリカのポップシンガー Britney Spears(ブリトニー・スピアーズ)のコラボ楽曲。
クールなクラブサウンドに世界的ポップスターのBritney Spearsの歌声を迎え中毒性のある曲に仕上がっています。

will.i.amはヒップホップグループのThe Black Eyed Peas(ブラック・アイド・ピーズ)のメンバーでありブレイン的存在で殆どの楽曲を彼が作っており、Earth,Wind & Fireやマイケル・ジャクソン、U2等の楽曲製作にも携わったりと、音楽プロデューサーとしても活躍しています。

この曲は24か国以上のチャートで1位を記録し、オーストラリア、チェコ共和国、ロシア、スロバキア、韓国、スウェーデンでもトップ5内にランクインするほど世界的に大流行しました。

そして、Billboardで新しく設立されたUS Hot Dance / Electronic Songs Chartの設立後最初の1位を記録した曲でもあります。

Thrift Shop(feat. Wanz) – Macklemore & Ryan Lewis

アメリカのシアトルで結成された、ラッパー兼ソングライターのMacklemore(マックルモア)とDJ、プロデューサーのRyan Lewis(ライアン・ルイス)によるヒップホップデュオの初の大ヒット曲。

Thrift Shopというのは、古着屋やリサイクルショップのことで『高級ブランド店でなら高くて良いものはすぐに見つけれるが、古着屋で時間をかけて良いものを見つけるのは、ある意味本当に裕福な人にしかできない』という思いが込められており、高価な服やアクセサリーを誇示する多くのラッパー達への皮肉でもあるようです。
多くの音楽評論家は、そのユーモラスな歌詞と社会的批評でこの曲を賞賛しました。

2013年にアメリカ国内で2番目に売れたデジタルソングであり、アメリカのBillboard Hot 100 Chartで1位に6回もランクイン、年間シングルチャートで1位、そして世界約20ヵ国のチャートで1位にランクインするなど世界的に大人気の曲となりました。

第56回グラミー賞では「最優秀ラップ楽曲賞」「最優秀ラップ・パフォーマンス賞」を受賞し、この曲が収録されたアルバム『The Heist』は「最優秀ラップ・アルバム賞」を受賞。

Macklemore & Ryan Lewisはこの年の「最優秀新人賞」を受賞するなど、最多に並ぶグラミー賞4部門を受賞しこの年の顔ともいえるヒップホップデュオとなりました。

Can’t Hold Us(feat. Ray Dalton) – Macklemore & Ryan Lewis 

「Thrift Shop」が年間1位の大ヒットとなったMacklemore & Ryan Lewis(マックルモア&ライアン・ルイス)の2作目の大ヒットシングル。
ヴォーカルにシアトルのシンガー Ray Dalton(レイ・ダルトン)をフィーチャーしています。

この曲はBillboard Hot 100で5週間1位となり、Billboardの年間チャートでは5位の売り上げでした。
デビュー作が2作連続Billboard Hot 100で1位を記録するのはMariah Carey(マライア・キャリー)、Christina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)、Lady Gaga(レディー・ガガ)、Bruno Mars(ブルーノ・マーズ)に続く史上5人目のアーティストとなりました。

そして、この曲のMVはMTVビデオ・ミュージック・アワードで「最優秀ヒップホップ・ビデオ賞」を受賞、第56回グラミー賞では「最優秀ミュージックビデオ賞」にノミネートされました。

個人的にズンバ (Zumba)という、世界的に有名なフィットネス・エクササイズで人気の曲というイメージが強いです。

Don’t Stop The Party(ft.TJR) – Pitbull

アメリカ マイアミ出身ラッパー Pitbull(ピットブル)の最強パーティー・チューン。
世界のお祭り番長の名に恥じないパリピソング!
MVでは裸の女性達が映し出されており、あまりにも性的に露骨な内容であるという理由でイギリスでの放映が禁止されています。

バウンス系EDMの帝王と呼ばれているアメリカのDJのTJRとのコラボ楽曲で、TJRの「Funky Vodka」が元曲になっていて、それ自体もまたジャマイカの音楽グループ Toots & the Maytals(トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ)の1973年リリースの「Funky Kingston」というレゲエクラシックをサンプリングしています。
世界中の人々を踊らせたこの曲は「ダンスフロア・アンセム・マスター」とも称され世界中のクラブで愛されている楽曲となりました。

ちなみに、Hookの「Yeah, yeah que no pare la fiesta」はスペイン語で「Don’t Stop The Party(パーティを止めるな)」という意味らしい。
同じこと2回言ってますね。

Radioactive – Imagine Dragons

アメリカ ラスベガスを中心に活動するオルタナティヴ・ロック・バンド Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ)の楽曲。
ダブステップの要素を含んだエレクトロニック・ロックとオルタナティブ・ロックの曲であり、終末論や革命論をテーマにした暗号的な歌詞が含まれています。

アメリカのBillboard Hot 100で3位を記録し、バンド初のトップ10シングルとなり、Billboard Hot Rockのチャートでは23週1位という最高記録も樹立し、アメリカのデジタル史上最も売れたロックソングとなりました。

そして、ビルボード史上最も遅いトップ3入りというなんとも妙な記録を作った曲でもありますが、第56回グラミー賞では「最優秀レコード賞」にノミネート、さらには「最優秀ロック・パフォーマンス賞」を受賞しました。

Clarity(ft.Foxes) – Zedd

ドイツのDJ、音楽プロデューサーのZedd(ゼッド)を有名DJへと駆け上がっていった代表曲の一つであり、EDM時代を代表する曲でもあります。

父親はギタリストであり学校の教師、母親はピアノの先生をしていた典型的な音楽一家で育ち、Zedd自身も4歳の時からピアノを習います。
両親が共に音楽家だということもあって、クラシック音楽の作曲の道に進むようにと幼い頃から指導を受けていた事もあり、彼の作る曲はEDMサウンドでありながらも、どこかクラシカルで気品の漂うエモーショナルで美しいメロディが特徴となっています。

この曲は第56回グラミー賞で「最優秀ダンス・レコーティング」を受賞し世界で認められました。

Get Lucky(ft.Pharrell Williams, Nile Rodgers) – Daft Punk

フランスのエレクトロ・デュオ Daft Punk(ダフト・パンク)による大ヒット作。
ヴォーカルにアメリカ バージニア州出身のシンガー Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)、ギターにニューヨークのギタリスト Nile Rodgers(ナイル・ロジャース)を迎えたこの楽曲は1970年代のディスコ、ファンクを思い出させるレトロなサウンドが特徴的な曲で、世界32ヵ国以上でチャート1位を記録。
Macklemore & Ryan Lewisの「Thrift Shop」を上回る売り上げを記録し「Get Lucky」は2013年にアメリカ国内で最も売れたシングルとなりました。

第56回グラミー賞で「最優秀レコード賞」と「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」に輝き、グラミー賞でのライブパフォーマンスの際にはStevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)も参加し当時とても話題となりました。

Wake Me Up – Avicii

2010年代のEDMシーンを牽引したスウェーデン ストックホルム出身のDJ、音楽プロデューサー Avicii(アヴィーチ)の代名詞ともいえる楽曲。
カリフォルニア出身のソウルシンガー Aloe Blacc(アーロー・ブラック)をヴォーカルに起用しています。
EDMにカントリーの要素をうまく融合させた斬新な曲で当時の音楽業界に激震を走らせ、MVではラルフ・ローレンのデニムのコラボも話題を集めました。

この曲は世界22ヵ国のチャートで1位を獲得し、Billboard Hot 100のトップ10に21週連続でランクインし、全体では54週連続でランクインしており、ダンスミュージックとして初めて1年以上チャートにランクインした曲となりました。
アメリカで400万以上のセールス出した初のダンスミュージックであり、イギリスでは発売初週に267,000枚を売り上げ、2013年のイギリスで最も早く売上が伸びたシングルとなりました。
さらに、Billboard Hot Dance/Electronic Songs Chartでは14週連続1位という記録を打ち立てるなど世界的な大ヒットを記録。
2010年から2019年までの10年間で最も高いチャートを記録したダンスミュージックで、EDMブーム隆盛の中にあって当ジャンルでも最もポピュラーな曲となりました。

「僕が年をとって賢くなったら起こしてくれ」といった事を歌っており「若い頃の夢を諦めたくない」「大人になって平凡な日々を送りたくない」という意味が込められているようです。

MVには色々な考察ありますが歌詞の内容から、目が覚めて(大人になって)町に出るとみんなから、いぶかしげに見られるようになっており(若い頃の夢を馬鹿にされている)嫌われていること(このままではいけないこと)を悟った主人公は町を離れ「同じ形のアザ」を持つ人たちが多くいるAviciiのライブ(自分の居場所)に行き着く。
そして、最後には自分達をいぶかしげに見ていた三つ編みの女の子が再登場する(彼女もおそらく同じ形のアザを持っているが行動できない)
夢を馬鹿にされても視野を広げれば自分の居場所があり、そこには夢のような光景が広がっているんだ、というメッセージ性を感じ取れる内容になっています。

Blurred Lines (ft. T.I.,Pharrell) – Robin Thicke

ロサンゼルスのシンガーソングライター Robin Thicke(ロビン・シック)の大ヒットシングル。
アメリカ アトランタのラッパー T.I.(ティーアイ)とアメリカ バージニア州出身のシンガー Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)がフィーチャリングで参加しています。

この曲は1480万リリースを記録し、世界25ヵ国でチャート1位にランクイン、ラジオ史上最高の放送回数記録を打ち出すなどの記録を作りました。
そして、第56回グラミー賞では「最優秀レコード賞」「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」にノミネートされました。

ちなみに、Robin Thicke本人が出演する日本版のMVも制作され、当時AKB48の大島優子さんと小嶋陽菜さんが出演しています。

Roar – Katy Perry

Queen of Pop」の称号を得たアメリカのシンガー Katy Perry(ケイティ・ペリー)の自分のために立ち上がる事や自己啓発をテーマにした歌詞が特徴の楽曲。
世界30ヵ国以上のチャートでトップ5入りを果たし、発売初週に55.7万デジタルセールスを記録、自身の持っていた初週最高セールスを更新。

Robin Thicke(ロビン・シック)の 「Blurred Lines」が持っていたラジオでの史上最高放送回数記録を早速抜き過去最高を記録しました。

また、第56回グラミー賞では「最優秀楽曲賞」「最優秀ポップ・ソロパフォーマンス賞」にノミネートされました。

Counting Stars – OneRepublic

アメリカのコロラド州出身の5人組ロックバンド OneRepublic(ワンリパブリック)の3rdスタジオアルバム『Native』からのリードシングル。

バンドのフロントマンであるRyan Tedder(ライアン・テダー)はプロデューサーとしての顔も持ち、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)の『1989』やAdele(アデル)の『21』などをグラミー賞受賞に導いた経歴があります。
他にもBeyoncé(ビヨンセ)、Maroon 5(マルーン5)、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)、U2などなど数多くのアーティストのプロデュースを手掛けています。

そんな彼が作曲したこの秀逸なメロディの楽曲はカナダやイギリスなど多くの国のチャートで1位、世界25ヵ国以上でトップ10入りを果たすなど、OneRepublicの最も成功したシングルの1つとなっており、YouTubeに公開されているMVで再生回数歴代10位となっています。(2020年8月版)

The Way(ft.Mac Miller) – Ariana Grande

アメリカ フロリダ州出身のシンガー、女優 Ariana Grande(アリアナ・グランデ)のデビューシングル。
彼女は8歳でアイスホッケーの試合の前の国歌斉唱した際の堂々としたパフォーマンスで一気に世間の注目を浴び、そこから着々とキャリアを重ね、2013年8月にデビューアルバム『Yours Truly』をリリース。
そのアルバムの先行シングルとしてリリースされたこの曲は、アメリカ ペンシルベニア出身のラッパー Mac Miller(マック・ミラー)をフィーチャーしています。

R&Bシンガー Brenda Russell(ブレンダ・ラッセル)の1979年リリース楽曲「A Little Bit of Love」のピアノをサンプリングしています。
ちなみに「A Little Bit of Love」はHipHopやR&Bでは定番のサンプリングネタとして有名です。

アメリカのBillboard Hot 100の9位にランクイン、Ariana GrandeとMac Miller両者にとって初のトップ10入りを果たしました。

The Monster – Eminem,Rihanna

アメリカの白人ラッパー Eminem(エミネム)とバルバドス出身のシンガー Rihanna(リアーナ)の最強コラボ楽曲。

この曲は世界中でチャートインし、Billboard Hot 100を含む20ヵ国以上のチャートで1位を獲得。Eminemにとっては初のBillboard Hot R&B/Hip-Hop Songsチャートで1位を獲得し、オーストリア、ベルギー、イタリア、スペイン、日本でもトップ10入りを果たしています。

Rihannaは”自分の内なる悪魔”と折り合いをつけ、Eminemは自分が”有名になってしまったが故の負の影響”について考えている様子が歌詞に描かれており、過去の自分と向き合って決別するという内容のMVは「MTV ビデオミュージック・アワード」や「ビルボード・ミュージック・アワード」など数々の賞にノミネートもされました。

ちなみに、この二人の再共演について前回の 「Love The Way You Lie」の成功に味を占めたわけではなく、”世間は俺たちのことをクレイジーだと思っているから”とEminemが語っている通り、曲のコンセプトに合っているからというのが理由のようです。

Talk Dirty(ft.2 Chainz) – Jason Derulo

アメリカ フロリダ出身のシンガー Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ)の楽曲。
アメリカ ジョージア州出身のラッパー 2 Chainz(2チェインズ)をフィーチャーしています。

サビのホーンとセクシャルな歌詞が特徴的で、つい口ずさんでしまう中毒性のあるダンサブルな曲に仕上がっているこの曲は、イスラエルのバンド Balkan Beat Box(バルカン・ビート・ボックス)の「Hermetico」という曲をサンプリングしており、Jason Deruloの従来のヒット曲よりは随分と攻めた曲調ですが、アメリカを始め13ヵ国でトップ10入りを果たし商業的にもヒットしました。

I Could Be The One – Avicii vs Nicky Romero

スウェーデンのDJ、プロデューサー Avicii(アヴィーチ)とオランダのDJ、プロデューサー Nicky Romero(ニッキー・ロメロ)のコラボ楽曲。

ハンガリーとイギリスのチャートで1位を獲得、AviciiとNicky Romeroのイギリスでの初のチャート1位のシングルとなりました。
他にもベルギー、チェコ、デンマーク、フィンランド、オランダ、ノルウェー、アイルランドなどヨーロッパを中心にトップ10入りを果たしています。

仕事で鬱憤が溜まった女性が、ネットの煽り広告に洗脳され、職場で書類をぶちまけ大暴走。
そして自由と理想を求めて、逃避行の旅に出ようとするが、職場を出た先で配送のトラックに轢かれるという、かなり衝撃的な内容のMV…。
ラストで彼女を轢いたトラックに「2LATE(=too late:遅すぎる)」と書いてあることから察するに
人生は短いのでやりたいことをしよう。ただし、行動が遅すぎてはダメ。」という事を表しているのでしょう。

そんなこの曲は、IFPI(国際レコード産業連盟)が行っている国際音楽賞 World Music Awardsにて「最優秀楽曲賞」と「最優秀ビデオ賞」を受賞しました。

ちなみに、この曲のヴォーカリストであり作詞家でもあるスウェーデンのシンガーソングライター Noonie Bao(ヌーニー・バオ)は、このリリースから数年後までAviciiと実際に会ったことがなかったらしい。

Animals – Martin Garrix

当時17歳だったオランダの若き天才DJであるMartin Garrix(マーティン・ギャリックス)の名を世界に知らしめた大ヒット作。

EDMでありながらドロップ(曲中で一番盛り上がる所)で極端に音数を減らすという衝撃的な曲展開の楽曲で、メインのピンポン球のようなサウンドも当時としてはかなり斬新でした。

彼は16歳でオランダの大手ダンスミュージックレーベル Spinnin’ Records(スピニン・レコーズ)と契約し「Animals」をリリース後、瞬く間にこの曲はEDMカルチャー内で人気を博し、大手ダンスミュージックストアのBeatportで史上最年少で1位を獲得しました。
その他数々のダンスミュージックのチャートで1位を獲得し、イギリス、フランス、スイス、ベルギーなどではシングルチャートで1位を獲得し、アメリカのBillboard Dance Club Songs チャートなどでも1位を獲得するなど世界中が注目する若手DJでした。

そして数年後、Martin GarrixはDJ MAG Top 100 DJsというDJ世界ランキングで最年少1位、しかも3年連続で1位という快挙を成し遂げることになるのですが、それはまたの機会にご紹介します。

The Fox (What Does The Fox Say?) – Ylvis

ノルウェー出身のお笑いコンビ Ylvis(イルヴィス)の楽曲。
元々、自身がホストを務めるノルウェーの人気バラエティTV番組『I kveld med Ylvis』のシーズン3のプロモーションのために作った楽曲で、MVをYouTubeで公開してから2週間で再生回数は4千万回に達し、世界中に名前が知れ渡ってしまう。

母国ノルウェーのチャートで1位、アメリカのBillboard Hot 100ではなんと3週連続6位を記録、ノルウェーのアーティスト(?)がアメリカのビルボードチャート首位にランクインするのは1985年以来の快挙だそうです。

ヒットの要因はなんといっても「キツネはなんて鳴くの?」という歌詞の下らなさと、最新のEDMサウンドを取り入れた楽曲が融合したユニークさでしょう。

Booyah – Showtek ft.We Are Loud & Sonny Wilson

オランダのEDMデュオ Showtek(ショウテック)とオランダのプロデューサー We Are Loud(ウィー・アー・ラウド)の共作曲で、ヴォーカルにオランダのシンガー、Sonny Wilson(ソニー・ウィルソン)が参加しています。

当時EDM界で爆発的に大流行した曲でクラブで流れる定番のパリピソングというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

レゲエの要素を含んだ骨太でとにかく盛り上がるEDMサウンドですが、曲の途中にドラムンベースのセクションが入っている珍しい曲です。

UK Singles Chartで5位を獲得し、Showtekのリリースとして初の全英チャート入りを果たしました。

Krewella – Live for the Night

アメリカ・イリノイ州出身のEDMユニット Krewella(クルーウェラ)
美人姉妹のJahan Yousaf(ジャハーン・ユースフ)Yasmine Yousaf(ヤスミン・ユースフ)の美人とDJ、プロデューサーのKristopher Trindl(クリストファー・トリンドル)の3人から構成されていましたが、2014年にKristopherが脱退し、現在は2人で活動しています。
ロックバンドさながらのライブパフォーマンスが人気でDJをしながらマイクで歌うスタイルが魅力です。

デビューアルバム『Get Wet』からの先行シングルの1曲で、デビュー前にしてYouTubeでの再生回数1億回以上を誇り、アメリカのビルボード誌が”間違いなくブレイクする”と太鼓判を押すほどの勢いがあり、この曲はBillboard Dance Club Songsチャートで1位を獲得しました。

Kristopher(クリス)の脱退について、3人は学生の頃からの仲良しだったのですが、連日のハードスケジュールによりKristopherがアルコール中毒になってしまい更生施設に入り治療をし、施設を出てきてからはお酒を飲まなくなったそうです。
姉妹にとっては “Krewella=パーティー” だったのでクリスの変化が気に入らなかったんだとか。
そして売れていく中で、クリスに曲をつくってもらうよりも外注でクリエイターに作った方がコストがかからないと考えたからという説もあります。(どれが真実なのかはいまだにわかってません)
姉妹はクリスが自主的に脱退したと主張していますが、クリスは姉妹に脱退させられたと主張し、裁判沙汰にもなりました。
クリスは現在Rain Manという名義で新たに活動しています。

ちなみに、日本独自MVではふなっしーが出演しており、人生初のクラブ体験をするふなっしーが、Krewellaの楽曲で盛り上がるフロアでムーンウォークをして、人生初のDJにも挑戦して梨汁をフロアに噴射する内容になっています。

2013年を振り返ってみて

2013年はポップスの世界にも本格的にEDM時代が到来した年という感じでした。
AviciiをはじめEDMヒーローが多く生まれ、EDMのフェスの規模は大きくなり社会現象のようになっていき出した頃で、世界の多くの人々がダンスミュージックの素晴らしさに触れた時代だったのではないかなと思います。
The Fox (What Does The Fox Say?)」のようなネタ曲(失礼)ですらEDMになっていますからね…。
これほどわかりやすく”流行った”ジャンルって歴史的にも割と珍しいのではないでしょうか?
EDMバブルはここ数年続いていくことになるのですが、その話も続けて記事書いていければなと思っております。

次回は2014年に世界を魅了したメインストリームの音楽達を紹介していきます!

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おしまい。

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