“2010年代”という1つの時代が歴史となった今、当時世界で流行った音楽(メインストリーム)を振り返ってみたいと思います。
今回は2014年に世界で流行した音楽を紹介していきます!
下記、前回の2013年に世界で流行した音楽をまとめた記事も是非読んでいただけたら嬉しいです!
- Happy – Pharrell Williams
- Stay With Me – Sam Smith
- Rude – MAGIC!
- Chandelier – Sia
- Taylor Swift – Shake It Off
- Maps – Maroon 5
- All About That Bass – Meghan Trainor
- Problem – Ariana Grande ft.Iggy Azalea
- Break Free(ft.Zedd) – Ariana Grande
- Bang Bang – Jessie J,Ariana Grande,Nicki Minaj
- Rather Be(ft.Jess Glynne) – Clean Bandit
- Timber(ft.Ke$ha) – Pitbull
- Hey Brother – Avicii
- Let It Go – Idina Menzel
- Summer – Calvin Harris
- Thinking Out Loud – Ed Sheeran
- 2014年を振り返って
Happy – Pharrell Williams
アメリカ バージニア州出身のシンガー兼音楽プロデューサー Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)の代表曲。
作詞・作曲、パフォーマンス、プロデュース全て本人が行っております。
映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』のために書き下ろされた楽曲で、同映画のサントラに収録されていましたがシングルカットされたところ、徐々にチャートを上っていきアメリカのBillboard Hot 100チャートで10週連続1位を記録したほか、世界25ヵ国以上のチャートで1位を記録しました。
日本でもCMなどで多用されるなど、ファレルにとって一番知名度の高い曲となりました。
“世界初の24時間のMV”と称して、約4分程の同曲をリピートされながら、実際に24時間展開されるMVの制作するなど変わった企画も話題を集めており、本人のMV公開後YouTube上に「Happy」に合わせて一般人が踊るトリビュートビデオがなんと世界150ヵ国以上で2000本以上投稿されるなど社会現象となりました。
ちなみに、これらのトリビュートビデオだけをまとめて紹介するウェブサイトも制作されています。
アメリカでは2014年最も売れた曲となり、第57回グラミー賞では「最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞」「最優秀短編ミュージック・ビデオ賞」を受賞。
この曲も収録されたアルバム『GIRL』は「最優秀アルバム賞」にノミネート、「最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞」を受賞しました。
そしてこれとは別に、プロデュースを担当したアルバムBEYONCÉ(ビヨンセ)の『BEYONCÉ』とEd Sheeran(エド・シーラン)の『X』もノミネートされており、この年Pharrell Williams自身は最多に並ぶ6部門でグラミー賞にノミネートされています。
Stay With Me – Sam Smith
イギリスのシンガーソングライター Sam Smith(サム・スミス)のデビュー・アルバム『In the Lonely Hour』からの先行シングル。
この曲は、イギリスのUK Singles Chartで1位をはじめ、世界12ヵ国以上でトップ10入りを果たし、スミスのこれまでのシングルの中で最も成功を収めた曲となりました。
第57回グラミー賞では「年間最優秀レコード賞」「年間最優秀楽曲賞」を受賞、この曲も収録されたアルバム『In the Lonely Hour』は「最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞」を受賞し、Sam Smith自身は「最優秀新人賞」を受賞するなど、この年の最多であるグラミー賞4部門受賞するという快挙を成し遂げました。
この曲やアルバムをリリースした頃は伏せられていましたが、実はSam Smithは同性愛者でリリースしてしばらくたってから世間にカミングアウトされ話題となりました。
これは本人が意図的にカミングアウトを避けたためで、リスナーがアルバムを聴く際「サムは同性愛者だから男性に向けて書いた曲なんだ」と変な色眼鏡で見てほしくない…と思っていたからだそうです。
同性愛者であり「片思いの恋愛ばかり」と語っていた彼が”孤独”というものをよく理解していた人だからこそ作れた名曲なのかもしれませんね。
Rude – MAGIC!
カナダのトロント出身の4人組レゲエポップバンド MAGIC!(マジック)のデビューシングル。
「ルード★それでも僕は結婚する」という邦題の通り、恋人の父親に「娘さんを僕にください!」と懇願する曲となっておりますが、レゲエのリズムに乗せることでちょっとコミカルな感じに仕上がっています。
母国のカナダをはじめ、イギリスやアメリカのチャートで1位、その他世界20ヵ国程でトップ10入りを果たしており、カナダのグラミー賞と言われるジュノー賞で「最優秀シングル賞」を受賞。
サビの “Why you gotta be so rude〜”という歌詞は、実際にはヴォーカルのNasri Atweh(ナスリ・アトウェ)がガールフレンドに怒られた時によく歌いながら言っていたフレーズだそうですが、そのストーリーで曲にするのはイマイチということで、この歌詞のストーリー(結婚の申し出)に合うようにアレンジしたそうです。
バンドとしてはほぼ無名ですが、実はヴォーカルのナスリはJustin Bieberの「As Long As You Love Me」やPitbullの「Feel This Moment」のヒットを輩出しているソングライターです。
ちなみに、Zedd(ゼッド)による公式Remixも大人気で世界中のクラブで流れていました。
Chandelier – Sia
オーストラリア出身の女性シンガーソングライター Sia(シーア)
自身の音楽活動の過程で鬱やアルコール中毒になり自殺を考えたこともあった頃、ツアー活動に限界を感じた彼女は何年も表に出ず、他のアーティストに楽曲を提供するソングライターとして活動していました。
Rihanna(リアーナ)やBEYONCÉ(ビヨンセ)、Britney Spears(ブリトニー・スピアーズ)などに楽曲を提供するなどして順調にキャリアを積んでいったがこの曲を書いた時、これは自分で歌わなければと思い、表舞台への復活を決めたそう。
6枚目のアルバム『1000 Forms of Fear』からの先行シングルで、そのエモーショナルなヴォーカルは多くの人々の耳を惹きつけましたが、メディア等にSia本人は一切登場せず、MVでは当時12歳であったアメリカの天才少女ダンサー Maddie Ziegler(マディー・ジーグラー)を全編にフィーチャーしており世間で話題になりました。
世界20ヵ国以上のチャートでトップ5入り、第57回グラミー賞において「最優秀レコード賞」「最優秀楽曲賞」「最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞」にノミネートされました。
また、MVの方も「最優秀ミュージック・ビデオ賞」、MTV Video Music Awardsの「最優秀ビデオ賞」「最優秀振付賞」にノミネートされるなど話題になりました。
メディア嫌いで当時顔出しをしていなかったSiaは、グラミー賞授賞式でずっとカメラに背を向けて歌うというパフォーマンスで大きな話題を呼びました。
Taylor Swift – Shake It Off
アメリカのシンガーソングライター Taylor Swift(テイラー・スウィフト)の2014年最初のシングルでアルバム『1989』からの先行シングル。
この曲は批判やゴシップなど、何をやっても自分のことを否定してくる人について書かれた曲で、「私は私の道をいくから気にしてなんかいられない!」というテイラーの強いメッセージが伝わってくる楽曲となっています。
4枚目のアルバム『Red』まではカントリーのシンガーとして知られていた彼女ですが、この曲を始めとしたこのアルバム『1989』では今までのカントリー・サウンドを超え、様々なポップやロックのスタイルを取り入れています。
この曲はBillboard Hot 100で4週連続1位を記録し、同チャートでトップ10に約6か月間にわたりランクインしており、彼女の最大のチャート・サクセスとなっています。
その他世界25ヵ国以上でトップ10を記録、第57回グラミー賞では「最優秀レコード賞」「最優秀楽曲賞」「最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞」にノミネートされました。
また、音楽ストリーミングサービスの印税問題に物議を醸し、このアルバム『1989』をリリースと同時にSpotifyから全ての楽曲を削除して話題となりました。(現在では配信再開しています)
その甲斐あって(?)アルバムはリリース1週目で128万枚を売上げ、この年最大のヒットアルバムとなります。
Spotifyからの楽曲削除は、アーティストやレーベルが音楽に対して発言をするきっかけを作ったと同時に、音楽ストリーミングサービスの可能性と音楽の価値に関する議論を活性化させました。
Maps – Maroon 5
ロサンゼルスのロックバンド Maroon 5(マルーン5)の5枚目のアルバム『V』からのリードシングル。
彼らのヒットシングルの「Moves like Jagger」ファンキーなバンドサウンドのイメージを払拭するために、リラックスしたギターと繊細なドラムの上にアダムの優しい歌声を乗せ、チルアウトな雰囲気を醸し出してから曲をよりパワフルにするためクレッシェンドしていきますが、サビは爆発的ではなくどこかダンサブルなものになっています。
カナダのCanadian Hot 100などのチャートで1位を獲得し、アメリカのUS Billboard Hot 100で6位、UK Singles Chartでは2位、その他世界25カ国以上でトップ20入りを果たしたりとバンドサウンドのイメージだけでなく商業的にも成功を収めました。
All About That Bass – Meghan Trainor
アメリカ マサチューセッツ州出身のポチャかわシンガー・ソングライター Meghan Trainor(メーガン・トレイナー)のデビューシングル。
こういった若い女性シンガーはモデルくらいスタイルが良いことが多いですが、彗星のように現れた彼女はその既成概念を覆すかのようなポッチャリ体型で「どんな体型の女の子でも、そんなこと気にせずそのままの自分を愛すればいいのよ」と歌っています。
そんな彼女のありのままの姿やポジティブな歌詞に多くの女性が勇気をもらい、この曲はアメリカのBillboard Hot 100チャート8週連続1位にランクインしたほかにもオーストラリア、カナダ、イギリスなど各国のチャートでも上位を占め、全世界で1100万枚のセールスを記録するなど世界的に大ブレイクを果たしまし、第57回グラミー賞では「最優秀レコード賞」と「最優秀楽曲賞」にノミネートされました。
Problem – Ariana Grande ft.Iggy Azalea
アメリカ フロリダ州出身のシンガーで女優のAriana Grande(アリアナ・グランデ)とオーストラリア シドニーのラッパー Iggy Azalea(イギー・アゼリア)による、R&BやHipHopの影響を受けたノリの良いダンス・ポップス。
アリアナは21歳以下の最も人気のあるミュージシャンの年間ランキング「Music’s Hotest Minors 2013」で4位にランクインし、その後ヒットメーカー Ryan Tedder(ライアン・テダー)やMax Martin(マックス・マーティン)、Benny Blanco(ベニー・ブランコ)などの売れっ子プロデューサー達とアルバム『My Everything』を制作。
そんなアルバムの最初のリードシングルであるこの曲はBillboard Hot 100で最高2位を記録し、発売初週に438,000枚を売り上げ、彼女のデジタル・シングルとして最大の売上を記録しました。
また、セールスとストリーミングの両方でイギリスのシングルチャートの1位になった最初の曲となりました。
セクシーなサックスとアリアナの甘い歌声とイギーのザラついたラップが見事に対比しているこの曲でAriana Grandeの名を世界に轟かせました。
ちなみに、クレジットされてませんがコーラスには当時付き合っていたアメリカのHipHopアーティストのBig Sean(ビッグ・ショーン)が参加しています。
Break Free(ft.Zedd) – Ariana Grande
こちらもAriana Grande(アリアナ・グランデ)の2ndアルバム『My Everything』からのリードシングルでドイツのDJ、音楽プロデューサーのZedd(ゼッド)をフィーチャーしております。
ZeddがUniversal Musicのショーケースで初めてアリアナの歌声を聞いた後に『今歌っている人と一緒に曲を作りたい!』と思ったことがきっかけでコラボすることになったそうです。
歌声がMariah Carey(マライア・キャリー)を彷彿とさせるとして「ネクスト・マライア」と評されることが多かった彼女ですが、まさにこの曲がそんな感じの歌い上げ系な楽曲となっています。
実はこの曲の歌詞はかなり文法が適当に書かれているようで、当時ファンの間でも話題になりました。
アリアナ自身も文法の間違いが嫌でこの曲を歌いたくなかったようなのですが、プロデューサーのMax Martin(マックス・マーティン)に『面白いからやってみて』と説得されたようです。
Billboard Hot 100で4位を始め、Dance Club Songsで3位、Hot Dance / Electronic Songsでは9週連続1位に立つなど、世界中のダンスミュージック系のチャートで首位を記録しました。
Bang Bang – Jessie J,Ariana Grande,Nicki Minaj
イギリスのシンガー Jessie J(ジェシー・J)とAriana Grande(アリアナ・グランデ)、トリニダード系アメリカ人ラッパーのNicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)というポップ界のトップに立つ女性3人が手を組んだエネルギッシュな楽曲。
Jessie Jのアルバム『Sweet Talker』にオリジナルナンバーとして収録されており、同アルバムからの最先行シングルとしてリリースされていますが、Ariana Grandeのアルバム『My Everything』にも収録されています。
アメリカのBillboard Hot 100で3位、UK Singlesチャートで1位となった他にもベルギー、アイルランド、オランダをはじめとしたヨーロッパ諸国やカナダ、イスラエル、ニュージーランド、韓国など世界各国でトップ10入りを果たし、第57回グラミー賞では「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」にノミネートされました。
Rather Be(ft.Jess Glynne) – Clean Bandit
イギリス ケンブリッジで結成されたエレクトロ・グループ Clean Bandit(クリーン・バンディット)
女性のGrace Chatto(グレース・チャット)とPatterson(パターソン)兄弟の3人で構成されており、チェロ、ドラム、ピアノと3人とも楽器を演奏しているためグループ内にヴォーカルはいなく、ほとんどの楽曲はヴォーカルを招いて制作されています。
この曲のヴォーカルには、イギリスのシンガーソングライターのJess Glynne(ジェス・グリン)が参加しています。
この曲はデビューアルバム『New Eyes』からのリードシングルで、発売と同時に爆発的に売上を伸ばし、UK Singles チャートで1位を始め世界11ヵ国で1位を獲得。
オランダでは2014年のベストセラーシングルになるなど、世界的にメガヒットを記録しました。
そして、第57回グラミー賞で「最優秀ダンス・レコーディング賞」を受賞するなど、一躍その名を世界中に名が知れ渡らせた曲でもあります。
また、YouTubeにアップされたMVの評価が高くバイラルヒットしたこともあり、売上をここまで伸ばせた要因の一つとして考えられています。
撮影はほぼすべて日本で行われており、築地や電車の中のシーンなど日本人であれば見覚えのある場所が多くあるかと思います。
MVの主人公の女性は、ロンドンを拠点として活動している日本人女優でClean Banditの熱狂的なファンである安部春香さんです。
Timber(ft.Ke$ha) – Pitbull
アメリカ マイアミ出身ラッパー Pitbull(ピットブル)とカリフォルニア出身のシンガー Ke$ha(ケシャ)のコラボ曲。
ダンスポップなEDMでありながらハーモニカが使われており、カントリーの要素を感じ取れますが、これはAvicii(アヴィーチ)の大ヒット曲「Wake Me Up」にインスパイアされたからだそうです。
この曲はBillboard Hot 100で3週連続1位を獲得を始め、カナダで8週連続1位、イギリス、デンマーク、ドイツ、オランダなど15ヵ国以上の国でも1位を獲得する世界的大ヒットとなりました。
Hey Brother – Avicii
2010年代のEDMシーンを牽引したスウェーデン ストックホルム出身のDJ、音楽プロデューサーAvicii(アヴィーチ)の楽曲でアメリカのブルーグラスのシンガーである Dan Tyminski(ダン・ティミンスキー)がヴォーカルを務めています。
この曲はAviciiとヴォーカリストのDan Tyminskiとスウェーデンの音楽仲間であるVincent Pontare(ヴィンセント・ポンターレ)に加え、AviciiのマネージャーであるAsh Pournour(アッシュ・プルヌーリ)も一緒にこの曲を書いたという。
この曲はUK Danceチャートの1位を6週連続で獲得した他、15ヵ国以上のチャートで1位を記録しました。
「Wake Me Up」「You Make Me」「I Could Be the One」を含め、Aviciiは2013年だけで4回もUK Danceチャートの頂点に立っています。
Let It Go – Idina Menzel
当時世界中で大流行したディズニー映画『アナと雪の女王』を象徴する楽曲。
エルサ役であるアメリカの女優、歌手のIdina Menzel(イディナ・メンゼル)が歌っています。
この曲はIdina Menzelのシングルとして初めてBillboard Hot 100チャートでトップ5入りを果たし、2014年のアカデミー賞では「最優秀歌曲賞」、第57回グラミー賞では「最優秀楽曲賞(ビジュアルメディア向け)」を受賞しました。
日本では松たか子さんが日本語版を歌っていてサビの「ありのままの〜」が特徴的で、そのためか2014年新語・流行語大賞の候補50語に「ありのままで」と「レリゴー」がノミネート。
「ありのままで」にいたってはトップ10に選出されるほど人気となりました。
世界で最もレコーディングされたディズニー・ソングの1つとなったこの曲は、映画の国際公開のために41ヵ国の異なる言語で歌われたバージョンがあります。
Summer – Calvin Harris
スコットランド出身のDJ、音楽プロデューサーであるCalvin Harris(カルヴィン・ハリス)の4枚目のアルバム『Motion』からのリードシングルとしてリリースされた楽曲。
普段はヴォーカリストを招くことが多いのですが、この曲はCalvin Harris自身が歌っています。
EDM全盛期とも言える2014年の夏にかけてリリースされ、UK SinglesチャートとUK Danceチャート両方で1位、アメリカのBillboard Hot 100では7位など、世界20ヵ国以上のチャートでトップ5入りするなど世界中でメガヒットを記録しました。
イギリスの最も名誉ある音楽の祭典式のブリット・アワードでは「最優秀ブリティッシュ・シングル賞」「最優秀ブリティッシュ・ビデオ賞」の2部門にノミネートしました。
Calvin Harrisは世界で最も稼ぐDJと言われ、アメリカのフォーブス誌のDJ番付では2013年から4年続けて1位に輝いており、2014年の年収は70億円(!!)とも言われています。
ライブ出演1回分のギャラがおよそ4000万円〜6500万円で、その他にも楽曲提供やプロデュースはもちろんの事、ヘッドフォンのプロデュースや、ラスベガスにある世界最高峰のクラブ『HAKKASAN』のレジデント(専属)DJをしていたりしているのでこれだけ桁違いの額を稼ぐDJなのです。
Thinking Out Loud – Ed Sheeran
イギリスのシンガーソングライター Ed Sheeran(エド・シーラン)の2枚目のアルバム『X(マルティプライ)』からのリードシングル。
リリース後、本国イギリスを始めとしてオーストラリアやヨーロッパ各国、南アフリカなどの世界各国のシングルチャートで1位を獲得、アメリカのBillboardチャートでも2位を獲得しています。
イギリスのチャートで1位を記録後、52週に渡りチャートインし続け1年間連続チャートインという快挙を打ち立て、第58回グラミー賞で「最優秀楽曲賞」と「最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞」を受賞。「最優秀レコード賞」にもノミネートされています。
この曲も収録されたアルバム『X』も、UK Albumチャートにて通算13週1位という大ヒットを記録。
2014年にイギリスで最も売れたアルバムに認定され、全世界で1千万枚以上のセールスを記録。
第57回グラミー賞では「最優秀アルバム賞」と「最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞」にノミネートされました。
また「2014年世界でもっとも多くのセールスを記録した男性ソロ・アーティスト」や、音楽ストリーミングサービス Spotifyのサービス開始後初の5億回以上ストリーミングされた曲となり、「25歳以下で最も影響力のあるアーティスト」の番付で頂点に輝くなど、デビューからわずか数年でトップアーティストに上り詰めました。
ちなみに、レコード会社側は当初あまりこの曲のシングルカットに乗り気ではなく、メインのリードシングルには「Photograph」が押されていたようですが、結局一番ヒットしたのはこの曲でした。
エド本人が見事なダンスを披露し話題を集めたMVは、ツアーの合間を縫って制作されたにもかかわらず、3週間毎日5時間以上の練習を行って撮影に臨んだそうです。
凄まじい努力があった上でのトップアーティストという事ですね。
2014年を振り返って
2014年はデジタル音楽に変革期が到来した年だったと言えるでしょう。
世界的に見ても音楽市場全体の売り上げが減少していた2010年代初頭でしたが、Spotifyをはじめとした定額制(サブスクリプション)の音楽ストリーミングサービスという新しいビジネスモデルのおかげで、2014年はアメリカでストリーミングの売り上げがCDの売上を初めて上回り、音楽の聴き方がダウンロードやCD購入などの「所有型」から、ストリーミングなどクラウドへの「アクセス型」へと変化するというストリーミングの領域で大きな変化が起きた年でした。
また、今回触れていませんが、この年はアナログレコードでのリリースも人気が高まるなど今までとは違った動きも目立ちました。
音楽の聴き方や音楽の消費の仕方が変われば、音楽の作り方も当然変わってきます。
それについては今後このブログでも書いて行ければと思っております。
次回は2015年に世界を魅了したメインストリームの音楽達を紹介していきます!
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おしまい。
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